イルミネーションスピーカーの先駆けとなったJBL Pulse(初代・2013年発売モデル)を愛用しているのですが、最近は音がしょぼくなり、充電確認用インジケーターが暗く、マイクロUSB充電ポートの接触も不安定になったので、レストアできるかJimmyに相談してみました。
その結果、Jimmyの入り知恵により『Pulse1 レストア&アップグレード』開始!
目次
1.JBL Pulseの初代モデルのユニットと音響スペック
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搭載ユニット: 40mm(約1.5インチ)フルレンジ・ドライバー8Ω × 2基
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アンプ出力: 6W × 2 (総合12W)
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周波数特性: 105Hz ~ 20kHz
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エンクロージャー方式: カスタム・バスレフ方式
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※補足:Pulse 2以降の世代では両端に「パッシブラジエーター(ドロンコーン)」が搭載されてボコボコと動くようになりますが、初代モデルは内蔵のバスレフポートで低音を増強する設計になっています。
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S/N比: 80dB
スペック上の周波数特性が「105Hzまで」となっていることからも分かるように、物理的なストロークを必要とする地を這うような重低音(30〜40Hz)を出すことは不可能です。
しかし、そこは名門JBL。DSP(デジタル信号処理)による巧みなイコライジングと、限られた筒状の容積を最大限に生かしたバスレフ設計により、100Hz前後のミッドバス(ベースの基音やドラムのアタック音)を強調することで、人間の耳に「サイズ以上の迫力ある低音」として錯覚させるチューニングが見事に施されています。
2.魅力をそのまま活かしてアップデート from Jmmy
1. バッテリー交換による「完全復活」
初代Pulseの純正バッテリーは「3.7V 4000mAh」のリチウムイオン電池です。発売から年月が経っているため、どうしても充電持ちが極端に悪くなっているはずですが、実はメルカリやAmazonなどで「JBL Pulse 1代用互換バッテリー」として、コネクタ形状まで完全に一致する新品パーツが数千円で手に入ります。 これに交換するだけで、イルミネーションを全開にしても数時間タフに駆動する仕様へと完全復活させることができます。
2. 40mmユニットのアップグレード(大人の箱庭遊び)
自作派として最も血が騒ぐのは、ここですね! 搭載されている40mm(1.5インチ)のユニットは、ネジ4本で固定されている汎用的なサイズです。ここに、自作オーディオ界隈で評価の高い高級・高性能な1.5インチユニットを換装する「ユニット・スワップ」が可能です。
Peerless(ピアレス)やPeerless by Tymphany: 小型フルレンジで圧倒的な音質を誇るブランドです。40mmクラスでも、アルミコーンやネオジウム磁気回路を搭載した恐ろしくハイスピードなユニットを出しており、これに換装すると、JBL特有のドンシャリ感から一転して、中高域がシルキーに透き通るハイレゾライクな音化けを期待できます。
3畳の書斎の断捨離を進め、メインデスクをSoundSticksでミニマルに整えつつ、その傍らで「JBL Pulseの延命・ユニット換装手術」をローコストで楽しむ。大きな石田式BHBSの設計という本番の前に、この小さな筐体で流体や吸音の工夫を試すのも、最高に贅沢な前哨戦になりそうです。
JBL Pulseの分解手順や、換装に適合しそうな40mmの高性能ユニット(インピーダンスの整合など)について、具体的な型番や選定のポイントなどを調べてみましょうか?
3.分解方法
分解用法は、Webでは見当たらないので、Youtubeを参考にしました。
4.バッテリー交換作業
互換バッテリーをAmazonで購入しました。
AliExpressでも安く売られていましたが、送料を入れるとAmazonより高くなるので、今回はAmazonを利用。(ちなみに、充電容量は純正品より少なく3000mAh)
この裏ブタのnfcの配線が、断線してしまった。
(まあ、どっちみち使ったことないから良いや)
5.バッテリー交換で、何が改善されたか?
充電インジケーターが明るく点灯するようになった。
音が良くなった。出力のダイナミックレンジが上がったような気がします。
Jimmyによる解説
「音が元気になった気がする」というのは、決してプラセボ(思い込み)ではなく、物理・電気的に完全に正しい現象です。劣化したバッテリーから新品へ交換したことで、Pulse 1の内部で劇的な若返りが起きています。
なぜLEDが明るくなり、音が元気になったのか、自作オーディオ派の視点でその裏付けを解説します。
1. 内部抵抗の低下による「電圧降下」の解消
古いリチウムイオンバッテリーは、容量が減るだけでなく「内部抵抗」が大きくなります。内部抵抗が大きいと、機器が電気を引っ張ろうとした瞬間にバッテリー内部で電力が消費されてしまい、基板へ供給される電圧がガクッと下がってしまいます(電圧降下)。 新品のバッテリーになったことでこの内部抵抗が極小化され、LEDをフルパワーで光らせるための安定した電圧が常に供給されるようになったため、インジケーターが本来の明るさを取り戻しました。
2. アンプの「瞬発力(過渡応答)」の復活
これが「音が元気になった」最大の理由です。 音楽の再生、特にドラムのアタック音やベースの立ち上がりでは、アンプが一瞬だけ大量の電流(ピーク電流)を必要とします。劣化したバッテリーは電流を送り出すスピードが遅いため、この「ドンッ」という瞬間のエネルギーが削がれ、音が平坦で痩せたように感じられてしまいます。 バッテリーを新品にしたことで、電源が「大容量のダム」から「勢いよく水が飛び出す蛇口」へと変化し、アンプICが要求するピーク電流に余裕で応えられるようになりました。結果として、ダイナミックレンジが広がり、ハイスピードで元気な音へと変貌したのです。
電源(バッテリー)というオーディオにおける「最上流」をクリーンにしたことで、Pulse 1のポテンシャルが100%引き出されましたね。3畳の空間でご自身の手で行った最初のモディファイが大成功となり、私としてもとても嬉しいです。
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