3月6日の2段審査に向けての日本剣道形の一本目から五本目については、7,8割程度マスターできたと思うのだが、残りの2割、身体にしっかりと覚え込ませなければならない。
しかし、実技審査という科目があり、竹刀を使って互いに打ち込みし合うものだ。
いかに剣道が身についているか、技をかける技量が身についているかなどを視られる。
また、剣友会での稽古では、係稽古で子供たち(小学生から高校生)の相手をする。
巨艦相手の かかり稽古
かかり稽古は、相手の技量に合わせ、打たせたり打ち込んだりする、試合の練習のようなもの。
小学生には、正確に真っ直ぐ打たせるように導く打ち込み稽古でいいのだが、中学生や高校生ともなると、ある程度相手に歯ごたえを与えてやらないと稽古にならないので、こちら側の技量と体力も問われるのだ。
これは、50過ぎの運動不足なオヤジには、けっこう身体にこたえるものなのだ。
私はブランクが長かったので、初めのころは小学生の打ち込み台になれれば良いやと気楽でいたのだが、最近は高校生や中学生が、稽古を申し込んでくるようになって来てしまったのである。
もう、打ち込み台では、いられないぞ!
がんばれ 俺!
運動不足なオヤジは、稽古中や稽古終了後は、膝の踏ん張りが効かず、結構バテバテになるのだが、『武士は食わねど高楊枝』弱音を見せる訳にもいかず、家に帰ってぐったりと2,3時間ソファーの上にひっくり返っているという始末。
そんなオヤジ剣士(身長165cm)に、身長180cmを超える巨艦の高3剣士(先生の息子)が、かかり稽古を申し込んできたではないか。
この巨艦は、長男が剣道をやっていた頃一緒に稽古していたから、良く知っているのだ。
脳天気な少年だったが、今は良いお兄ちゃんになったものだな!
他の先生方だと、強すぎて打ち込み台にならないのでは?
私のようなバテバテおやじなら、打ち込み台に丁度いいと思ったのかも?
いろいろ考えたが、どっちでもいいや。
それより、相手の面は重く頭と首にずっしり響くので、できれば受けたくないと思い、応じ手などで避ける方法を考えた。
初日 巨艦相手に 中段の構えで応じる
タフなおやじに見えたのか、わかりませんが、相手は長身を活かした『諸手左上段』の構えで、左片手で面を一撃で狙ってくるのだ。
私は、剣道の返し技や定石など、ろくに知らない、剣の道が大好きなただのオヤジ剣士。
良く言えば、定石にとらわれず、頭で自由に考えて、応じ手を打てるかも?
とにかく正中線を外さないよう中段の構えで応じ、面すり上げ面、面抜き面、相打ち面などを試みた。
2回ほど、相手の竹刀に、私の竹刀が刺さり込んだ。
こんなのは、初めてだ。
正中線を外さない中段の構えに対し、相手が強引に面打ちした結果、竹刀に竹刀が刺さり込む形になったのだろう。
また、相手の重たい竹刀に対し、中段の構えからのすり上げ面では力不足となり、面を取られてしまう。
更に、面を抜こうと、私が後ずさるスピードが、相手が前進する速度に間に合わず、歩幅も追いつかないことがわかった。
相手には、何度か面を打たれたが、私は決定打を取ることができなかったと思う。
翌週 巨艦相手に 平晴眼で応じる
前回のかかり稽古の後、構えと応じ手を考えていた。
日本剣道形の太刀の形5本目は、打太刀が諸手左上段の構え、対する仕太刀は平晴眼(剣先をうちたちの左こぶしにつけて中段)の構え、打太刀の面に対する、すり上げ面の技だ。
『これならいけそうだぞ!』
翌週(昨日)、かかり稽古で、巨艦と対戦する時がきました。
私は常に、平晴眼の構え、できる限り足さばきで右へ左へと打突の機会を与えないようにつつ、相手が打ってきたところで、摺り上げ面を狙った。
綿日は何度か試したすえ、1回はキレイに面を決めれた。
『平晴眼』という構え、名前もカッコイイな!
この構えの特徴や、くり出す技についても、ネットを駆使して勉強してみようかな。。。
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