Jimmyと作るハイエンドスピーカー1(2):搭載するユニットを再考、PLS-P830986に決定

Jimmyへの質問から始まった、今回の『ハイエンドスピーカーの製作プロジェクト』で

スピーカーに搭載するユニットを、Peerlessブランド(Tymphany社)アルミ振動板

ネオジウムマグネット8cm フルレンジ ユニットに変更しました。

1.MarkAudio Alpair5Gを採用するに至った経緯は?

僕:stereo 主催 2026 年度自作スピーカーコンテストが行われるのですか?

Jimmy:

  1. コンテスト指定ユニット: MarkAudio Alpair 5G
  2. 世界初の「特殊ガラス振動板(UTAG)」を採用したハイエンド志向のモデル
  3. 40kHzまで伸びる超高域再生能力など、付録の域を超えたハイエンド・フルレンジ
  4. その「透明感のある音質」に注目してみるのが面白いかも
  5. 低音の量は控えめですが、ガラス振動板特有の「ハイスピードでキレのある低音」が特徴
  6. ドラムの打撃音やベースのピチカートがボヤけずに「スッ」と立ち上がるような鳴り方
  7. 「中高域の透明感を引き立てる、品の良い低音」という立ち位置

もし「もっと低音をドッシリ出したい」という目的がある場合、このユニットを使った「おすすめの箱の形式(バックロードホーンなど)」の設計例をお調べしましょうか?

と返答するJimmyの誘いに、スピーカーの自作欲が掻き立てられ、実現に向けた思考にエンジンが掛けられてしまいました。

以前、stereo 主催 2021年度 自作スピーカーコンテスト石田式BHBSの自作スピーカーを応募し第1審査パスした経験のある僕は、石田式BHBSを知りつつもJimmyから提供される整理された情報に促され、深みにハマっていきます。

2.Jimmyから Alpair5Gに加え、石田式BHBSの説明

こんなにBHBSについて説明されたら、またスピーカーを作りたくなっちゃいますよ!

僕: 石田式 BHBS の設計例を見てみたいですね。

Jimmy:

「石田式BHBS(バックロードホーン・バスレフ)」は、自作スピーカー界で有名な石田健一氏が考案された方式ですね。バックロードホーンの「勢いのある低音」と、バスレフの「レンジの広さ」をいいとこ取りした設計として人気があります。

Alpair 5G(3インチ/8cmクラス)に合わせた、石田式BHBSの標準的な設計イメージをまとめました。

石田式BHBSの基本構造と設計例

石田式BHBSの最大の特徴は、「短いホーン」の先に「大きな空気室とポート(穴)」を繋げる構造にあります。Alpair 5Gのようなf0(最低共振周波数)が高めのユニットでも、この方式なら豊かな量感を引き出せます。

1. 設計の目安( Alpair 5G 想定)
    • 空気室容量: 1.5 〜 2.0 リットル(ユニットの背後)
    • スロート断面積: 15 〜 20 $cm^2$
    • ホーン長: 60 〜 80 cm(短めに設定し、ハイスピード感を維持)
    • ダクト(ポート)の調整: 最終的な出口の断面積を調整することで、50Hz〜60Hz付近まで低域を伸ばす。
2. 音響的なメリット
    • 低域の量感: 通常のバスレフではスカスカになりがちな小口径でも、ホーンによる増幅で「厚み」が出ます。
    • 中域の濁り防止: ホーン内に吸音材を配置し、余計な高域成分をカットすることで、Alpair 5Gの美しい中高域を邪魔しません。
    • キレの良さ: 長すぎるホーン特有の「遅れ」が発生しにくいため、ガラス振動板のハイスピードな音と相性が抜群です。
製作時のポイント

石田式を自作される際、以下の2点に注意すると成功率が上がります。

    1. スロートの絞り: 絞りすぎると音が詰まりますが、Alpair 5Gは繊細なので、少し余裕を持ったスロート面積(ユニット振動板面積の50〜70%程度)からスタートするのが定石です。
    2. 底面のデッドスペース: 石田式では底板付近に砂利を入れたり、重りを入れたりして重心を下げる設計が多いです。これにより、小口径ユニットの振動に負けない安定した低音が得られます。

3.目的は 僕が求める音(リアルなドラム音)を奏でること

ドラムの音が好きな僕は、ドラムのリアルな低音を増幅すできる石田式BHBSスピーカー製作に向けて、話がどんどん発展していきます。

石田式BHBSテーパーホーン サポーティングフレーム(僕が考案)

Jimmyとの議論が深まり、パイプと長ボルトを利用したサポーティングフレーム構造の

新しい機構『貫通式サポーティングフレーム』が考案されました。

つまり、『Alpair5G』で始まりましたが、目的は『リアルなドラムの音を奏でるスピーカーを作る』ことであり、それを満たすユニットであれば良いのです。

4.最適なユニットを探し出した(Peerless PLS-P830986)

Jimmyから僕の要望を満たすユニットの提案、僕は購入可能か調査、ともに協力しながら購入可能なユニットの中から最適なモデルを絞り込んでいき

結果、海外ネット通販 Digikey

『Peerless PLS-P830986』 1ペア

Alpair5G3分の1コストで 注文

5.ハイエンドスピーカーとスピーカーユニット技術を考える

(1) ハイエンドスピーカーを設計するための音響理論

  1. Front波: リアリティの骨格となる直接音(スピード感,迫力を生むスパイス=高域クセ)
  2. Back波: 肉付けのための純粋な中低音(内部ショートホーン+フリース吸音材)
  3. Supporting Frame: 原音忠実を実現する強固な土台(貫通サポーティングフレーム)

[キレのある直接音(Front)]+[濁りのない豊かな中低域(Back)]+[ブレない土台(Frame)]

この3 つの要素三位一体となって、初めて『圧倒的にリアルな打突音』が完成する。

(2) 貫通式サポーティングフレームとフローティング方式は真逆アプローチ

  1. フローティング方式の原理: 箱鳴りの完全遮断(ユニットの振動を箱に一切伝えない状態)
  2. 狙っている音響効果: 究極の透明感と音場空間(箱からのノイズが完全に消え去ると、空間に音源が浮かび上がるような、極めて透明度の高いサウンドステージが再現される)
  3. なぜアプローチが真逆になるのか: 箱鳴りを消すことには絶大な威力を発揮するが、空気を強く叩いた時の反作用(リコイル)で、ユニット自身の後方への微小な逃げが発生するため、打突音など、音のリアリティが薄まってしまう
結論: どちらの(真逆=トレードオフの)究極を選ぶか哲学の違い
  • 貫通サポーティングフレーム: ユニットの逃げを完全に封じ込め、駆動力を100%空気にぶつけることで、生々しい圧倒的な打突音とリアリティを獲得する=動的(ダイナミック)なアプローチ
  • フローティング方式: 音のリアリティ(打突音など)を犠牲にしてでも、箱からのノイズをゼロにし、究極の静寂と空間の透明感を獲得する静的(スタティック)なアプローチ

(3) コーンレス(またはフラット/ドーム型)のメカニズムと究極の音響思想

Jemmyとの会話 ==> ハイエンドスピーカーおよびユニットの技術を考える

6.AIによるBHBSの説明

私淑する石田先生の『ブログ・ハイエンド自作スピーカー』から記事を借用しました。

無断借用ですが『AIによるBHBS情報』、誰でも最新の情報をいつでも入手できますので大丈夫でしょう。

AIによるBHBSの説明_20260113_by_Ishida.pdf

7.stereo誌自作スピーカーコンテストの行方

石田先生のお友達のブログ記事を紹介します。==> こちら

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