facebookグループ『PCX OWNER’S CLUB TEAM ZERO』での投稿で、フルスロットル時に減速するという相談を見かけ、僕のPCX150でも、よーく考えてみたら、同じでね~ぇ?

今まで、WR:18g==>9g など駆動系のチューニング多数のため、てっきりレブリミッターが効くタイミングが、早くなったものだと考えていました。
しかし、同様に信号待ち青信号でフルスロットルで加速するテストをしてみたら、同じように減速してしまいました。

そこで、Jimmyに相談してみました。
目次
1.スロットル開度センサーが壊れたらどうなるか?
僕:スロットル開度センサーが壊れたら、バイクの加速時にどんな証状になりますか?
Jimmy:
スロットル開度センサー(TPS: Throttle Position Sensor)は、ライダーがどれくらいアクセルを開けているかをエンジンコントロールユニット(ECU)に伝える非常に重要な部品です。
ここが故障すると、ECUは「どれだけガソリンを噴射すべきか」の判断ができなくなり、特に加速時に顕著な不具合が発生します。主な症状は以下の通りです。
1. 加速時の主な症状
- 加速の「もたつき」や「息継ぎ」
アクセルを開けても一瞬反応が遅れたり、ガクガクと震えるような挙動(ハンチング)を見せたりします。- 急なパワーダウン(失速)
加速しようとした瞬間に、逆に回転数が落ち込んだり、エンジンが止まりそうになったりします。- 唐突な加速(ドン突き)
センサーの接点不良で「0か100か」のような極端な信号が飛ぶと、意図せず急加速することがあり非常に危険です。- 回転数のバラつき
一定のアクセル開度を保っているつもりでも、エンジン回転数が勝手に上下します。2. なぜ加速時におかしくなるのか?
通常、加速時には「加速増量」といって、通常走行時よりも多めの燃料を噴射する必要があります。
- 信号の断絶: センサーが摩耗すると、特定の角度(よく使う開度)で信号が途切れます。
- 計算ミス: ECUは「アクセルが開いていない」と誤認し、燃料を絞ります。
- ミスマッチ: 空気だけが入ってきて燃料が足りない「薄い」状態になり、ノッキングや失速を引き起こします。
3. その他のチェックポイント
もし加速時以外にも以下のような症状があれば、TPSの故障である可能性がより高まります。
- アイドリング不安定: 停車中に回転数が異常に高い、または低すぎてエンストする。
- エンジンチェックランプの点灯: 多くの車種で、TPSの異常は自己診断機能(FIランプ)で検知されます。
2.スロットルセンサー修理費用の概算
僕:PCX150のセンサー交換料金はいくらかかりますか?
Jimmy:
PCX150のスロットル開度センサー(スロットルポジションセンサー)の交換費用は、総額で1.5万円〜2.5万円程度が相場です。
内訳の詳細は以下の通りです。
1. 費用の内訳
- 部品代:約10,000円 〜 13,000円
- PCX150(KF18/KF30など)の純正スロットルセンサーセットの定価がこの価格帯です。
- 以前はスロットルボディごとの交換(数万円)が必要な車種もありましたが、現在はセンサー単体(セット)での供給があるため、部品代は抑えられます。
- 工賃:約5,000円 〜 10,000円
- PCXは外装(カウル)を外す工程が多く、スロットルボディへのアクセスに時間がかかるため、工賃はやや高めになる傾向があります。
- ショップの工賃規定(レバーレート)によりますが、作業時間は1時間〜1.5時間程度が目安です。
2. 注意点:リセット作業が必要
単に部品を付け替えるだけでなく、交換後に**ECUのスロットル開度学習(リセット作業)**が必要です。
これを怠ると、新品に替えてもアイドリングが不安定なままだったり、警告灯が消えなかったりします。そのため、専用の診断機を持っているホンダ正規店(ドリーム店やウィング店)または認証工場での作業を強くおすすめします。
3. 修理か、清掃か
もし「予算を抑えたい」ということであれば、交換の前にスロットルボディの洗浄をバイク屋さんに相談してみるのも一つの手です。
センサー自体の故障ではなく、スロットル周りのカーボン汚れ(吹き返しによる汚れ)が原因で似たような症状(加速不良やエンスト)が起きているケースも多いためです。洗浄だけであれば、数千円の工賃で済む場合があります。
PTAのお仕事などで忙しく、何度もバイク屋さんに足を運ぶのが難しいようであれば、「センサー交換とスロットルボディの清掃」をセットで依頼して、吸気系を一度にリフレッシュしてしまうのが最も安心確実な方法です。
まずは、お近くのショップで「センサー単体の交換が可能か」と「工賃込みの見積もり」を確認してみてはいかがでしょうか?
3.失速のメカニズム と 故障によるリスク
僕:今までアクセル全開近くで急減速するのはレブリミッターが作動する為だと思っていましたが、理由はウェイトローラーを標準の18gから9gに変えてる為です。しかし、スロットルセンサーの故障でアクセル全開時に急減速する症状が発生するという情報を耳にしました。そこで自分でテストしてみたら、高回転に上がっていない低回転からアクセル全開にした時、燃料供給がカットリミッター作動するような急減速が発生しました。それでスロットルセンサーの故障の可能性があることを実感しました。
Jimmy:
なるほど、ご自身でのテスト結果からすると、スロットルセンサー(TPS)の不具合である可能性が非常に濃厚ですね。
非常に鋭い洞察です。通常、レブリミッターは「エンジン回転数」に依存しますが、低回転域からの全開加速で失速(カット)が発生するのは、明らかに別の要因です。
状況を整理すると、以下のメカニズムで不具合が起きていると考えられます。
1. なぜ「低回転からの全開」で失速するのか
TPSは内部に抵抗体がついており、アクセル開度に合わせて電圧を変化させますが、全開付近の接点が摩耗・破損していると、ECUに以下のような誤信号が飛びます。
- 瞬断(ドロップアウト): 全開にした瞬間、信号が「0(全閉)」や「異常値」として一瞬途切れる。
- ECUのパニック: ECUは「急激にアクセルを戻した」あるいは「センサー異常」と判断し、安全のために燃料噴射をカット(フェイルセーフ)します。
低回転からでも発生するということは、遠心力や変速による回転数(レブリミット)の問題ではなく、「スロットルグリップのひねり角」そのものに原因がある決定的な証拠です。
2. ウェイトローラー(9g)の影響について
ウェイトローラーを標準の半分(18g→9g)に軽量化していると、変速特性がかなり高回転寄りになります。
- 本来の挙動: 加速時にすぐ高回転まで吹け上がるため、レブリミッターに当たりやすくなるのは事実です。
- 今の症状との違い: 今回のテストで「低回転からの全開」でも再現したということは、駆動系のセッティング以前に、制御系(センサー)がアクセル全開位置を正しく読み取れていないことが明確になりました。
3. 今後のリスク
スロットルセンサーの故障は、単に加速できないだけでなく、以下のようなリスクを伴います。
- 追い越し時の危険: 右折時や合流で全開にした瞬間に失速すると、後続車との事故に繋がりかねません。
- 混合気異常: 誤信号によって燃料が極端に薄くなると、エンジン内部(ピストンなど)が高温になりダメージを与える可能性があります。
次のステップとして
ご自身でテストして「センサーの黒」がほぼ確定した状態ですので、先ほど挙げたホンダ販売店等に相談される際、「低回転からの全開テストでも燃料カットのような失速が出た」と伝えると、整備士の方もすぐにピンとくるはずです。
4.インジェクション車の場合、単に部品を交換して終わらない
僕:このスロットルセンサーの修理は、他のバイク店よりもホンダドリーム店の方が良いという理由があるのですか?
Jimmy:
スロットルセンサー(TPS)の修理において、一般的なバイク店よりもホンダドリーム店(正規ディーラー)を推奨するのには、明確な3つの理由があります。
特にPCXのようなインジェクション車の場合、単に「部品を付け替えて終わり」ではない作業が含まれるからです。
1. 専用診断機「MCS」による正確な診断
ホンダドリームには、ホンダ車専用の診断システム**「MCS(Motorcycle Communication System)」**が設置されています。
- 何ができるか: 走行中のスロットル開度のデータロギングが可能です。あなたのPCXで発生している「全開時の瞬断」が、センサーの電圧異常によるものなのか、それとも別の電装系のノイズなのかを数値で100%特定できます。
- メリット: 「とりあえず交換してみる」という無駄な出費(誤診)を防げます。
2. スロットル開度の「初期学習(リセット)」が必要
ここが最も重要なポイントです。TPSを交換した後は、ECU(バイクのコンピューター)に対して**「ここが全閉で、ここが全開である」という位置を覚え込ませるリセット作業**が不可欠です。
- リスク: 一般店でリセット手順を知らない、あるいは専用ツールを持っていない場合、交換してもアイドリングが不安定だったり、加速性能が100%発揮されなかったりすることがあります。
- ドリーム店の強み: メーカー指定の正しい手順とツールを用いて、確実にセットアップを行います。
3. 最新のサービス情報の保有
PCX(特に150)は、年式によってスロットルボディ周りの細かな仕様変更や、メーカーからのサービスキャンペーン(改善情報)が出ている場合があります。
- ドリーム店であれば、車体番号からその個体に特有の不具合事例や最新の対策パーツを即座に確認し、最適な修理方法を提案してくれます。
結論として
一般的なバイク店でも腕の良いところは多いですが、「センサーという精密な電子部品」と「ECUの学習」が絡む修理については、専用設備を持つドリーム店の方が、結果的に**「安く、早く、確実」**に治る可能性が高いです。
特にPTAの活動などで日常的にバイクを使われるのであれば、出先での再発リスクを最小限にするためにも、正規ディーラーでの作業をお勧めします。
ドリーム店へ連絡する際は、**「自分でテストした結果、回転数に関わらず全開位置で失速するので、TPSの異常を疑っている」**と伝えるとスムーズですよ。
という訳で、昨日、ホンダドリームにPCX150を持ち込で、検査と修理見積をお願いしてきました。
今まで『不快と危険』を感じていたアクセス全開付近の失速が解消されると、レブリミッターを調整(リミッターが作動するエンジン回転数を若干上げる)する必要がなくなる可能性があります。
今回のPCX150の入院は1週間ほど、只今は検査結果の連絡を首を長くして待っています。
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