本日の正午前に、クラッチウェイト(シュー)とエアクリーナーエレメントが到着した。
摩耗を気にしていた長小穴を、3つ並べて見ると
見たところ、形はあまり変わらない。
念のためノギスで長径を測ってみたが、ほとんど違いは見られなかった。
クラッチスプリングを引っ掛ける穴は、そっち『長小穴』だけではなく、もう一つあって、こっちを大穴と呼ぶことにしよう。
大穴を拡大してみると!
向きを変え
明らかに、スプリングの引っ掛かり部が削れていました。
前回、古クラッチウェイトに強化スプリングを付けたとき、あっけなく取り付けできて、「強化スプリングなのに、こんなもん??」と感じていた。
しかし、今回は、新品クラッチウェイトに強化スプリングを付けようとしたら、結構力を入れないと引っ掛けられなかった。 やっぱりね!
この後、三角プレートを取り付け、Eクリップで固定して、クラッチユニット修理(改造)完了!
手順==>マイブーム(83):強化クラッチスプリングに交換したぜ!
ちなみに、クラッチの台座と『クラッチダンパー ラバー』を、水と石鹸と歯ブラシできれいに洗い、雑巾で水をふき取り、最後に3本柱には薄く耐熱グリースを、ラバーにはプーリーグリースを極めて薄く塗っておきました。
クラッチウェイトの長小穴と大穴、強化スプリングの両サイドのカーブ内側(穴に接する部分)に、オイル添加剤『Super Zoil』と『耐熱グリース』を竹串でちょこっと付けてから組上げたので、今度は摩耗しないことを期待したい。
駆動系を全部取り付け、エアクリーナーエレメントを交換して、ちょっくら、Uターン、S字走行、急加速など試してみたら、なかなか良い感じになった。
クラッチがスムーズに接続できるようになり、半クラッチの状態がわかるようになった気がする。
明らかに、前回とは違う!
11月のキャンツーが楽しみだ~!!
結論(クラッチスプリングが緩くなると)
スクーター(遠心クラッチ)のクラッチウェイト(クラッチシュー)はシューが摩耗してなくても、クラッチスプリング取付穴が摩耗して、スプリングが緩くなる。
そうすると、クラッチが切れた状態から、ドリブンフェイスが回転し、クラッチウェイト(クラッチシュー)がクラッチダンパー(ラバー)から離れると、直ぐにクラッチアウターに食いつき動力が伝わる。
つまり、この時、半クラッチになる回転領域の幅が、極端に小さくなってしまう。
クラッチが切断か接続する状態しか選べないことになり、半クラッチによる微妙なトルク制御ができなくなってしまう。
そこで重要になってくるのが、ラッチスプリング取付穴の摩擦の低減策だ。
私はこの穴とスプリングの両方に、オイル添加剤SuperZOILと耐熱グリースEを、ほんの僅かだけ付けて対応しました。
【注意】少しでもグリースが多いと、クラッチが滑ってしまい危険ですので、真似するときは自己責任で慎重に行ってください。
定期的に駆動系をメンテして、穴の摩耗状態とグリースの揮発状態を定期的にチェックしていこうと思います。
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