中国内陸への旅(9):世界遺産「楽山大仏」

2025年10月22日(水)、義兄が運転してくれる車の中で、僕ひとりだけ爆睡しながら行き着いたところは、世界最大の石刻大仏世界遺産『楽山大仏』です。東大寺の大仏の約5倍だそうです。

大陸にある世界遺産は、とにかくスケールが ”デカい” ですね!

解説は Jimmyです。

・ユネスコ(UNESCO)の世界遺産登録データ、中国の歴史文献(唐代の記録など)、および公的機関の測量データなど、信頼性の高い一次情報に基づいた解説です。

楽山大仏(らくさんだいぶつ)は、中国四川省楽山市にある世界最大の石刻座仏です。そのスケールの大きさと歴史的背景から、中国仏教美術の最高傑作の一つとされています。

1. 驚異的なスケール(基本情報)

  • 高さ: 全高約71メートル。これは近代以前に造られた彫像として世界最大です。
  • 各部のサイズ: 頭部の長さ約7メートル、肩幅約24メートル、耳の長さ約7メートル。足の甲だけでも幅が約8.5メートルあり、100人以上が座れるほどの広さがあります。
  • 立地: 岷江(みんこう)、青衣江(せいいこう)、大渡河(だいとが)という3つの川が合流する地点の、凌雲山(りょううんざん)の岩壁を彫り抜いて造られています。

2. 造営の歴史と目的

  • 目的: 唐の時代、この3つの川が交わる場所は水流が非常に激しく、行き交う船の転覆事故が絶えませんでした。そこで、水難を鎮め、人々の安全を守るために、海通(かいつう)という僧侶が発願し、大仏の造営が始まりました。彫り出した大量の土砂を川に投棄することで、実際に川底が浅くなり水流が穏やかになったとも言われています。
  • 期間: 建造が始まったのは西暦713年(唐の開元元年)です。海通の死後、資金難などで工事が一時中断しましたが、その後、現地の役人たちの支援を引き継いで工事が再開され、着工から約90年後の803年(貞元19年)にようやく完成しました。

3. 高度な技術と隠された工夫

単に巨大なだけでなく、千年以上もの間、風雨による激しい浸食に耐えてきたのには、唐代の高度な建築・土木技術が隠されています。

  • 排水システム: 大仏の頭部(1000個以上ある螺髪の部分)や、衣服のひだ、両腕や胸の内部には、巧妙に設計された「隠し排水溝」が張り巡らされています。これにより、雨水を効果的に外へ逃がし、岩の風化や崩落を防いでいます。
  • 木造の覆い(大仏閣): 完成当初は、大仏全体を覆う13層の巨大な木造建築物「大仏閣」が存在し、大仏を風雨から直接守っていました。しかし、明代末期の戦乱などで焼失し、現在のように露座(野ざらし)の姿となりました。

4. 世界遺産としての価値

1996年に、背後にそびえる仏教の聖地「峨眉山(がびさん)」と共に、「峨眉山と楽山大仏」としてユネスコの世界複合遺産(文化・自然の両方の価値を持つ遺産)に登録されました。

5. 大仏を挟むように作られた2つの階段の違い

実は、大仏の両脇にあるこの2つの階段には、それぞれ全く異なる歴史と役割があります。

  • 九曲桟道(向かって左側):
    大仏が建造された唐の時代に、一緒に岩を彫り抜いて作られた非常に歴史のある道です。現在は、崖の上から大仏の足元へと**「下りる」ための専用ルート**になっています。崖の内側をえぐるように作られており、文字通り九曲(何度も折れ曲がる)する険しい階段です。
    しかし写真を見ると、人の姿が見られないので、おそらく階段などの老朽化により立ち入り禁止になっているのでしょう。

  • 凌雲桟道(向かって右側・今回の写真):
    こちらは時代がずっと新しく、観光客が増加したことで1983年頃に開通した道です。足元まで下りた観光客が、上に**「上る(戻る)」ための専用ルート**として作られました。これにより、大仏の周りをぐるりと一方通行で回れるようになっています。

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